高性能住宅を熱カメラでチェック!

現場名は平成8年に完成したK宅(Ⅱ地域)
熱損失係数(Q値)1.4W/m2・Kで次世代省エネ基準のⅠ地域の1.6W/m2・Kより熱ロスが少ない値になっています。気密性能(C値)は0.2cm2/m2で次世代省エネ基準の2.0cm2/m2より小さい値になっています。

(外気温は-5.1℃/室内温度は21.3℃の条件で外部から測定)
朝日が当たる直前つまり日中外壁に日差しによる熱の影響を受けない状況での測定の結果がこれ!
黄色い部分が開口部(窓:Low-Eガラス)で室内の熱が外部に放射されていることがわかります。
下の赤い点は車のエンジンの熱、上の写真で右側の車に尾灯がついたように見えますがカメラのフラッシュが反射したものです。屋根の軒天廻り、基礎廻り付近、外壁は漏気による熱が少ないことがわかり断熱性能が高いことを証明できる画像となっています。

この写真は北側コーナー部分を撮影したものです。
左の黄色い部分が開口部(LOW-E+ステンドガラス)で右側が(LOW-Eガラス)
横に赤い部分が温水パネルヒーターです。パネルヒーターの表面温度は33℃くらいになっていて窓からのコールドドラフトを緩和させながら室温21.3℃に保っています。

次世代省エネ基準をクリアするダブル断熱(内外断熱)のなせる業です。
(熱画像での下の赤い部分は梁に設置されている照明器具の熱源です)
●開口部(窓)の断熱性能が壁の断熱性能に近づくと全体がムラなく同一色になっていきます。
熱カメラで見ることで人間の眼に見えない不思議な熱の世界が見ることができます。
なによりもごまかしが利かない断熱の施工の良し悪しがよく見えます。